冬うらら2
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いきなり、おたふくのように両の頬を腫れ上がらせてしまったユウは、うわーんと泣きを入れてしまった。
ただ彼は、ゲームについて詳しく知りたかっただけなのだ。
それなのに、どうしてこんな仕打ちを受けなければならないのか、子供心に全然理解出来なかった。
「申し訳ありません、うちの愚息が…おほほほほ」
いまの自分の仕打ちをごまかすかのように、鋼南電気の人たちに頭を下げると、母親はユウをずるずると引きずって行こうとする。
「うわーん! まだいるのー! お話するのー!!」
そんな叫びも空しかった。
そして、ユウにとっては、最も怖い事態が起きた。
席替えをされてしまったのだ。
いままでは、母親の隣だったのに、いきなり父母に挟まれるように、真ん中の席に押し込まれてしまったのである。
うちで一番怖いのは、母じゃない。
ジロリ。
顔を上げると、父親の見下すような睨みとぶつかる。
それだけで、動物はきっと身の危険を感じて、逃げて行くに違いなかった。
うわーん!!!
世間の厳しさを、まず家族から体験しているユウだった。
いきなり、おたふくのように両の頬を腫れ上がらせてしまったユウは、うわーんと泣きを入れてしまった。
ただ彼は、ゲームについて詳しく知りたかっただけなのだ。
それなのに、どうしてこんな仕打ちを受けなければならないのか、子供心に全然理解出来なかった。
「申し訳ありません、うちの愚息が…おほほほほ」
いまの自分の仕打ちをごまかすかのように、鋼南電気の人たちに頭を下げると、母親はユウをずるずると引きずって行こうとする。
「うわーん! まだいるのー! お話するのー!!」
そんな叫びも空しかった。
そして、ユウにとっては、最も怖い事態が起きた。
席替えをされてしまったのだ。
いままでは、母親の隣だったのに、いきなり父母に挟まれるように、真ん中の席に押し込まれてしまったのである。
うちで一番怖いのは、母じゃない。
ジロリ。
顔を上げると、父親の見下すような睨みとぶつかる。
それだけで、動物はきっと身の危険を感じて、逃げて行くに違いなかった。
うわーん!!!
世間の厳しさを、まず家族から体験しているユウだった。