冬うらら2

 が。

 ここで、不測の事態が起きた。

「何や? コーナンのシャチョーさんは、そない奥さんにベタ惚れなんか?」

 いきなり、見知らぬ男が登場したのである。

 しゃべっている内容からすると、おそらくカイトの会社関係だろう。

 コテコテの西部なまりだ。

 しかし、この男が素晴らしかった。

 カイトの目の前で、マシンガンのようにカイトの苦手な系列の言葉を並べ立てたのだ。

 あぁ。

 ちょっと、イヤな予感のするソウマだった。
< 492 / 633 >

この作品をシェア

pagetop