冬うらら2
♪キャンドルサービス……の頃

 服―― オッケー。

 メイク、ヘア―― オッケー。

 クツ、カバン、ストッキング―― オッケー。

 ハンカチ、ティッシュ―― オッケー。

「それじゃ、行ってきまーす!」

 ハナは、意気揚々と家を出かけた。

 これから駅に向かい、電車に乗って二次会会場だ。

 ようやく納得した姿になった彼女は、るんるんの足取りで歩き出す。

「転ばないように、気をつけてね」

「いい男がいたら、ちゃんと捕まえるのよー! がんばってねー!」

 二人の姉が言う言葉も聞き流して、彼女は角を曲がった。


 いよいよだわぁ~~~!!


 ハナは、メラメラと燃えていた。
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