冬うらら2
♪
「何を気取っちゃって。お酌されたお酒くらい、付き合いでも飲むのが礼儀でしょ!」
ツーンだ。
すっかりご機嫌ナナメになってしまったハナは、副社長とは反対の方を向いた。
「せやせや…まったくやなぁ」
すると。
いつの間にか、反対隣にワンコの社長が来ているではないか。
瞬間移動したかと思ったが、彼女と副社長がお酌騒ぎをしている時に、こっち側に回ってきたらしい。
この男も、何か変だ。
ワインは開ける、チーズは持ってくる。
挙げ句、お酌までしてくれる。
何か、自分が弱味でも握っているのではないかと思いたくなるが、酔っていなかったとしても、ハナはその事実を見つけることが出来なかっただろう。
「そんなことはありません…付き合いで、最低限の飲酒はたしなみます」
なのに。
またも、ずいっと2人の間に、副社長が首を突っ込んでくる。
「ムッ…」
ワンコのシャチョーが、表情を険しくして。
バチバチバチッッッ。
見えない火花が、ハナを置き去りに2人の男の間で散りまくった。
「何を気取っちゃって。お酌されたお酒くらい、付き合いでも飲むのが礼儀でしょ!」
ツーンだ。
すっかりご機嫌ナナメになってしまったハナは、副社長とは反対の方を向いた。
「せやせや…まったくやなぁ」
すると。
いつの間にか、反対隣にワンコの社長が来ているではないか。
瞬間移動したかと思ったが、彼女と副社長がお酌騒ぎをしている時に、こっち側に回ってきたらしい。
この男も、何か変だ。
ワインは開ける、チーズは持ってくる。
挙げ句、お酌までしてくれる。
何か、自分が弱味でも握っているのではないかと思いたくなるが、酔っていなかったとしても、ハナはその事実を見つけることが出来なかっただろう。
「そんなことはありません…付き合いで、最低限の飲酒はたしなみます」
なのに。
またも、ずいっと2人の間に、副社長が首を突っ込んでくる。
「ムッ…」
ワンコのシャチョーが、表情を険しくして。
バチバチバチッッッ。
見えない火花が、ハナを置き去りに2人の男の間で散りまくった。