冬うらら2
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言った。
言っちまった。
結局は、金メッキさえ貼り付けることができなかった。
どう聞いても、綺麗さはどこにもなく、むき出しの金属のままの言葉だ。
そして、『オレは、嫉妬深く器の小さい男です』、と白状したようなものだった。
ソウマのように、スマートに振る舞えない自分に、本当にハラが立つ。
これでは、メイの気持ちを、自分に惹きつけ続けることが出来ないのではないか。
結果的に、独占欲むき出しで披露宴を台無しにしたことも、バラしてしまった。
カイトの、ワガママな行動以外のナニモノでもない。
この後、フォローが必要だ。
どうにか言葉を探して、自分の器の回復を計らなければ、メイの中の好感度が、どんどんマイナスになっていきそうだった。
カイトは、もう一度身体中から、言葉を探そうとした。
なのに、どの店の扉にも「SOLD OUT」の無情な看板。
クソ、クソッ!!
彼女にとって、カッコイイ男でありたいのに、現実とのギャップはいつもカイトを追いつめる。
こんな時にはいつも、自分が鉄クズのように感じられて、悔しくてしょうがないのだ。
どうにかして。
どうにかしてメイを。
彼女をつなぎとめる、絶対的な何かが欲しかった。
それを、最初は婚姻届だと思っていたような気がする。
だが、魔法の用紙ではなかった。
確かに一緒にいるための、大きな理由を作ってはくれた。
それは、間違いない事実だ。
言った。
言っちまった。
結局は、金メッキさえ貼り付けることができなかった。
どう聞いても、綺麗さはどこにもなく、むき出しの金属のままの言葉だ。
そして、『オレは、嫉妬深く器の小さい男です』、と白状したようなものだった。
ソウマのように、スマートに振る舞えない自分に、本当にハラが立つ。
これでは、メイの気持ちを、自分に惹きつけ続けることが出来ないのではないか。
結果的に、独占欲むき出しで披露宴を台無しにしたことも、バラしてしまった。
カイトの、ワガママな行動以外のナニモノでもない。
この後、フォローが必要だ。
どうにか言葉を探して、自分の器の回復を計らなければ、メイの中の好感度が、どんどんマイナスになっていきそうだった。
カイトは、もう一度身体中から、言葉を探そうとした。
なのに、どの店の扉にも「SOLD OUT」の無情な看板。
クソ、クソッ!!
彼女にとって、カッコイイ男でありたいのに、現実とのギャップはいつもカイトを追いつめる。
こんな時にはいつも、自分が鉄クズのように感じられて、悔しくてしょうがないのだ。
どうにかして。
どうにかしてメイを。
彼女をつなぎとめる、絶対的な何かが欲しかった。
それを、最初は婚姻届だと思っていたような気がする。
だが、魔法の用紙ではなかった。
確かに一緒にいるための、大きな理由を作ってはくれた。
それは、間違いない事実だ。