冬うらら2
∞
「ほらほら、学校に遅れるよ!」
昨日、夜更かししていた息子の布団をひっぱがすリンの手に、容赦はなかった。
当たり前だ。
夜更かししたのは、自業自得なのだから。
早く寝ろと、何度も彼女が言ったのに聞かなかったバカ息子には、このくらいの仕打ちは当然だった。
まったく、テレビゲームばっかりやって。
しかし、昨日の息子は何かに取り憑かれていたかのように、ブツブツとタイムを口にしながら、同じ画面ばかりを繰り返すのだ。
見るたびに同じ画面なので、彼女の方が覚えてしまうくらいだった。
確か、竜が――
「ふえ…あと5分」
「ほらほら!」
往生際悪く、布団にしがみつく息子を足蹴にしながら、リンは母としての任務をまっとうしたのだった。
「ほらほら、学校に遅れるよ!」
昨日、夜更かししていた息子の布団をひっぱがすリンの手に、容赦はなかった。
当たり前だ。
夜更かししたのは、自業自得なのだから。
早く寝ろと、何度も彼女が言ったのに聞かなかったバカ息子には、このくらいの仕打ちは当然だった。
まったく、テレビゲームばっかりやって。
しかし、昨日の息子は何かに取り憑かれていたかのように、ブツブツとタイムを口にしながら、同じ画面ばかりを繰り返すのだ。
見るたびに同じ画面なので、彼女の方が覚えてしまうくらいだった。
確か、竜が――
「ふえ…あと5分」
「ほらほら!」
往生際悪く、布団にしがみつく息子を足蹴にしながら、リンは母としての任務をまっとうしたのだった。