雫の涙
と、そのとき

ピーンポーン♪

と誰かがインターホンを押す

母は

「きゃぁ~、帰ってきたぁ☆」

何てはしゃいでいる

そんな時私の携帯が鳴った

相手は______・・・・・・。

何でこんなときに。

私はいったん部屋に戻り携帯

の電話ボタンを押す

雫『・・・・ハイ』

本当は嫌だった・・・・

でも、これも私の運命だと

思っているから。

《あ、わりぃ》

こいつ、99,9%の確率で

悪いなんて思ってない

雫『何?義兄さん・・・・』

そう、私には義理の兄がいる

朱里さんは私の本当の母じゃない。

もちろん父もだ・・。

私はこの家の前で倒れていたらしい

それを2人が助けてくれたんだ

その後私はこの2人に育ててもらって

いる。私のことを本当の子供のように

だけど、彼らは私に本当のことを

話していない。

私が此処の本当の家族じゃないってことを

だけど私には分かる。此処が彼らが私を

産んではいないのだと。

それに私にも微かながら記憶だってある

だから私は此処の家族じゃない。

6年前の記憶は私の中からすっぽり抜けて

気づいたときには貴方たちがいた。

そう、2人には話した。

2人には話したくなかった。私が何故倒れていたかを




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