あの頃のあたし達
できたカレーを皿によそおって飲み物を用意してテーブルに運んだ。
「カンパーイ。」
「いただきます♪」
カレーを口に運んだ。おいしくて、みんなで作ったからかもしれないけど、ほんとおいしく感じた。
食べながらみんなで楽しく話していた。
「明日、この近くにある温泉に寄って帰らない?」
かなの提案で、帰りに温泉につかって帰ることにした。
知哉はビールを何杯も飲んでいた。知哉ってお酒強いんだって初めて知った。あたし達はまだ未成年なのでジュースをがぶ飲みしていたけど。
食べ終わって仲良く食器を洗う知哉とかな。
あたしはテーブルをふいたりしていた。そこに宏明がきて、
「かなって知哉に気があるのかな?」
って聞いてきた。あたしは
「なんで?」
って聞いた。
「だってな、行きの車の時とか今とか見てると、なんとなくな。」