あの頃のあたし達
*夜
トントン。
かなが知哉の部屋の扉をノックした。
「はい。」
中から知哉の声。
「あたし。はいっていい?」
「いいよ。」
その声でかなが知哉の部屋に入る。
「どうした?」
そう聞いた知哉は酔いもあってとても眠そうだった。
「あのさ、あたし寝れなくて。夜遅くにごめんね。恵のとこ行こうと思ったんだけど、ノックしても返事がなくて。」
「恵は眠りが深そうだもんな。」