あの頃のあたし達

「そうなんだ…。薄々わかってたけどショックだな。俺、実はかなのこと好きなんだ。でもな、今日の朝早くに目が覚めてしまって飲み物でも飲みに行こうと部屋を出ようとしたら、かなが知哉の部屋から出てくるのが見えて…。俺、ほんとにショックでさ。あれから正直あんまり寝てないんだ。」


「じゃ、あたしが呼びにいったの知ってた?」


「うん…。ごめんな。なんかショックでさ、二人のこと見れなかったんだ。」


「そうなんだ。でも、何て言うか付き合ってる雰囲気はないと思うよ。」



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