あの頃のあたし達

夏になり、夏休みに入った。かなは


「夏休みの計画いっぱい立てようっ。」


って張り切ってた。あたしはバイトもけっこう入れる予定だったけど、なんとかなるかって思って頷いた。

「あっ!俺たちも入れてよ。」


知哉と宏明が近づいてきた。かなは待ってましたとばかりに


「もちろんだよ。」


って嬉しそうだった。近づきそうで近づかないあたし達の距離が近づいていく夏になりなりそうだった。



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