あの頃のあたし達
トルルルルー、トルルルルー…♪
数回コールしたあとに知哉が出た。
「もしもし?」
久しぶりに聞いたよ、知哉の声。電話に出てくれないかと思ったよ。
「あたし、恵。」
「おお、どうした?今日はクリスマスだけど予定なかったのか?」
「へへ、残念ながらね。知哉は?」
「俺はバイト行ってた。クリスマスだから店が混んでてさー。忙しかったわー。」
「そうなんだ。ねぇ…。あたし知哉に言いたいことがあって。」