あの頃のあたし達

「何?恵からそう言ってくるなんて珍しいから気になる。」


「あのさ…、知哉、あたしね…、知哉のこと好きなの。あれから忘れられなくて、気まずくなって辛かった。あたしは、友達のままでも知哉と一緒にいたかったの。でも気まずくなってからはそれも無理だったから、あたし…。」


知哉は黙って聞いている。


「あ、今さら迷惑だよね?ごめんね、ただこのままなのは嫌だったの。」



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