「「お前が…」」 (将弘&隼人)








「隼人…」

「ん?」

「ありがとな…」

ったく……。
「それ何回も聞いた」

「言いたんねぇー!!」

「糞マジメだな」

「マジメってまだマシじゃん?」

「無理やりポジティブ(笑)」

「うるせぇー(笑)」








将弘はベッドの上でん~っと言いながら伸ばした。


「い"っ;;」

「?」

「つっ……た…」

「だせぇ~(笑)」





「隼人、将弘くん晩ご飯できたよ」

「じぃちゃん先に食べてて、将弘今つったから(笑)」

「おまっ大声で言うな!!」

「時期エースが無様な姿(笑)」

「つってるってそれほど筋肉使ってるって事だろ!!」

「あ――――聞えねぇ――…」

「うぜぇ!!」



将弘は右足を摩りながら俺を睨んだ。
マジ恐ぇ;;
目には涙が滲んでるけど男。恐い物は恐い。


「悪ぃ悪ぃ;;」
すると将弘は呆れた顔をした。
いつもは今の将弘の立場が俺なのにな。





「じゃぁ俺先に食ってるぞ」

「おぉ」

「今日は魚だな」

「マジで?おじさん家の魚好き~」



さっきまでキレていた将弘はいっきに上機嫌に…。




コイツって昔から扱いやすい。
野球を始めるといつも笑顔になるしさ(笑)
だから俺はコイツをここに誘ったのかも……。






階段をゆっくり降りながら


そんな事を思って笑えた。







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