初恋ものがたり
帰りは5人で帰った。


私、幸江、薫の少し前を祥と賢志が歩いていた。


5人の時は賑やかでまだ良かったけど、


「じゃあまた明日ね!」


途中で結局、私と賢志になってしまう。


二人になると、急に心臓の音が大きくなる…


「どうしたんだよ?莉李。」


「そうだ!私、用事思い出した。じゃあね!」

私は走りだした。


用事なんて、でまかせだった。


ただ一人になりたかった。

< 105 / 224 >

この作品をシェア

pagetop