初恋ものがたり
放課後になると、私はグラウンドに行った。


野球部が練習しているのを、終わるまで見ていた。


「あ!水上先輩!昨日はすいませんでした。」


おじぎをしながら、守野さんが私の方に駆け寄ってきた。


「いいよ。部活お疲れさま!」


「ありがとうございます!あの…今日は、どうしたんですか?」


「うん…途中まで一緒に帰ってもいいかな?」


私は明るく聞いた。

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