初恋ものがたり
「うわっ…すげープリントの量だな。」


「どうしたの?先に帰ったんじゃ…。」


私が聞くと、賢志は自分の机に行き、中からノートを出した。


「これ、忘れたから取りに来た。参ったよ。家に着いてから、気付いたからさ。」


「プッ…」


思わず吹き出してしまった。


「家帰ってからなんて、遅すぎ!」


笑いが止まらなかった。

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