初恋ものがたり


「……莉李…。俺、なんか変なこと言ったか?」


「へ?どうして?」


私は手をとめた。


「夏休み明けぐらいから、ずっと莉李が俺のこと…避けてるんじゃないかって思ってさ…。」


ドキッとした。


「賢志は変なことなんて、言ってないよ。私だって避けてないし…。」


「んー…。」


賢志が私の顔を覗きこんだ。


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