初恋ものがたり


「…それ、きっと賢志君…傷ついたんじゃないかな。」

幸江は少しうつむいて言った。


「えっ…でも、私たちは昔から一緒にいたし…」


「賢志君が、そういう意味で“俺じゃダメかな?お前の傍にいるの…”って言葉、言ったと思ってるの?」



幸江にそう聞かれ、何も言えなくなった。




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