初恋ものがたり
「賢志君が言いたかったのは…莉李が好きだっていうこと…じゃないかな。“幼なじみとして”とかじゃなくて。」
賢志が…私のことを…?
「ねえ、莉李は賢志君のこと、どう思ってるの?」
薫に聞かれ、賢志の顔が頭に浮かんだ。
「どうって言われても…ムカつく時もあるけど、意外と気が合うところも多くて……」
「うん…それから?」
「えっと、それから…」
私は、今までのことを思い浮かべていた。
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