初恋ものがたり

「ふう…。」


幸江と薫は顔を見合わせた。


「……バカ。それが『好き』っていうことじゃん。」

幸江が優しく言った。


「え…?」


「そういうのを、『賢志君に恋してる』って言うんだよ!」


薫がにっこり微笑んだ。


私が…恋している…?



…賢志に……?



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