初恋ものがたり
「そっか…。じゃあな…。」


賢志は、手を小さく振り、帰って行った。


私は一人でツリーをじっと眺めた。


結局、伝えようとしていた言葉は、また心の奥に沈んでいってしまった。


賢志が話したかったこと…

それが、こんなに辛いことだったなんて…


予想もしてなかった。


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