初恋ものがたり
「…最後だからさ。前みたいに一緒に行こうかと思って…。」


「朝、一緒に行くなんて、何十年ぶりのように感じるよ。」


「それは、大げさすぎだろ!」


賢志が笑うのを見て、嬉しさと切なさを感じた。



当たり前のように、一緒に通っていた日々が信じられないよ…


今は特別なことのように思えた。


私たちは、他愛ない話をしながら学校に向かった。


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