初恋ものがたり
私は近くの木陰に座って練習の様子を見ていた。


後輩の子たちに交ざり、夢中になって野球をしている賢志の額には汗がキラキラと光っている。      

“こういう時の賢志は生き生きしているな”


私はそう感じていた。


気付けば、野球部の練習が終わるまで、ずっと見ていた。

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