初恋ものがたり
午後になると風が吹いてきて木陰にいると心地良かった。
私たちは風に吹かれながら、誰もいなくなったグラウンドを眺めていた。
「賢志は本当に野球が好きなんだね。」
「ああ。それに後輩たちに『また来て下さい』なんて言われると来たくなってさ。実は夏休み入って、すぐの時も一度来たんだ。」
「えっ。そうなの!?」
まさかこれが2回目だったとは…。
「野球好きなのはいいし、息抜きもいいと思うけど、一応受験生だから勉強もやらないと。」
私が言ってもあまり説得力ない言葉かも…。後からそう思った。
私たちは風に吹かれながら、誰もいなくなったグラウンドを眺めていた。
「賢志は本当に野球が好きなんだね。」
「ああ。それに後輩たちに『また来て下さい』なんて言われると来たくなってさ。実は夏休み入って、すぐの時も一度来たんだ。」
「えっ。そうなの!?」
まさかこれが2回目だったとは…。
「野球好きなのはいいし、息抜きもいいと思うけど、一応受験生だから勉強もやらないと。」
私が言ってもあまり説得力ない言葉かも…。後からそう思った。