初恋ものがたり
「莉李に持っててもらいたいんだ。何となく。」


「何となく…って…でも。」


「ウイニングボールだったら、他にもいくつか持ってるからさ。それに…」


「…それに?」


「キャッチボールいつか一緒にやってもらおうと思ってさ!」


賢志は目を輝かせて言った。

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