初恋ものがたり


曲がり角。


飯野君とは、ここから帰る道が違う。


“やっとここまで来た…”

時間が長く感じた。


「じゃあここで!今度会うのは休み明けの学校かな?」


私が行こうとすると、


「水上さん!」


呼び止める飯野君の声。


「どうしたの?」


私は、くるりと振り返った。
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