初恋ものがたり
そしてお祭り当日。


「よしっ!5人集合だな。」


賢志が言った。


私も含め、全員浴衣で来ていた。


「みんな浴衣着てくるなんて、本当気が合うよね!」

幸江は嬉しそうだ。


「花火大会まで、もうちょっとだね。屋台見て回らない?」


私は屋台の方を指差した。

「それなら女子三人で見て来なよ!俺ら二人で花火の場所とっておくから。」


そう言って、祥が賢志の肩に手をのせた。


「祥、優しいね!じゃあ、お言葉に甘えて…」


薫が二人に手を振り、私たち3人は屋台へと繰り出した。


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