初恋ものがたり
夜道を私と賢志、ゆっくり星空を見ながら歩いていた。


「…焼きそば、結局あそこで食べれなかったな。」


「しょうがないよ。すぐに花火始まったし、みんな花火に夢中で食べる暇なんてなかったよ。」


「確かに、みんな『おー』とか『すごい!』しか言ってなかったもんな。」


賢志は笑いながら言った。


私も一緒に笑った。
< 64 / 224 >

この作品をシェア

pagetop