待ってるよ…ずっと。
「…い!おーい!」
誰かが私を呼んでいる。
あぁー
私いつのまにか寝てたんだ。
「ふぁ〜誰?」
私はゆっくり顔を上げた。
[ドキッ]
なんでだろう…
胸がドキドキする。
私の前に立っていたのは
背が高い男子だった。
髪をワックスで上手く固めた
かっこいい男子だった。
「…なに?」
冷たかったかな?
「いや。お前の名前さ…や
だったっけ?」
「そうだけど、何?名前に
不満?それ親に言って(笑)」
私は男子の目を見て言った。
[トクン]
なぜか心臓の動きが早い。
はっきりした目…
「別に、不満じゃねぇーよ!
お前、面白い奴だな!」
「そう?んで?用件は?」
眠たい目をこすった。
「優が寝てばっかだから
ちょっと話してみたくて。
こんな寝る女、初めてだし(笑)」
確かに、最後に時計を見てから、
もう2時間も寝ていた。