待ってるよ…ずっと。


でも、それより気になったのが
私の事を初対面で優と呼んだ事。
なんか…嬉しかったよ。

「最近寝不足でね…悪い?」

「いや、良いんじゃね?
寝る子は育つって言うし(笑)」

そう言いながら、そいつは
私の隣の席に座ったんだ。

「そこ誰の席〜?」

私は首を傾げて聞いた。

「俺の席だし!さっき遅刻して
来たら、隣に知らねぇー
女寝てるし。ビビるよ!
なかなか起きねぇーし。
死んでるかと思った(笑)」

そいつは笑いながら鞄から
携帯を取り出した。

「俺、拓磨っつーから。
これからよろしくな!」

携帯を私に向けてくる。

「あぁーよろしく!」

私はそのまま顔を伏せた。

「おいおい。アド交換しようぜ」

「えっ、あぁー。」

私も鞄から携帯を取り出した。

「赤外線、受信してくれる?」

私は赤外線受信ボタンを押した。


< 7 / 15 >

この作品をシェア

pagetop