待ってるよ…ずっと。
でも、それより気になったのが
私の事を初対面で優と呼んだ事。
なんか…嬉しかったよ。
「最近寝不足でね…悪い?」
「いや、良いんじゃね?
寝る子は育つって言うし(笑)」
そう言いながら、そいつは
私の隣の席に座ったんだ。
「そこ誰の席〜?」
私は首を傾げて聞いた。
「俺の席だし!さっき遅刻して
来たら、隣に知らねぇー
女寝てるし。ビビるよ!
なかなか起きねぇーし。
死んでるかと思った(笑)」
そいつは笑いながら鞄から
携帯を取り出した。
「俺、拓磨っつーから。
これからよろしくな!」
携帯を私に向けてくる。
「あぁーよろしく!」
私はそのまま顔を伏せた。
「おいおい。アド交換しようぜ」
「えっ、あぁー。」
私も鞄から携帯を取り出した。
「赤外線、受信してくれる?」
私は赤外線受信ボタンを押した。