待ってるよ…ずっと。

友達



「いきなり遠回しに注意でさぁ〜
直す気ねぇーっつーの(笑)」

「いきなり注意とか災難じゃん!
優、いつもの格好でしょ?
あんなん普通じゃ〜ん!」

家に帰った私は、前の学校の
親友の葵と電話をしていた。

「でしょー!マジありえんし!
つか、葵に会いたい!」

「うちも優に会いたいし!」

葵とは、小学校の頃からの仲。
5年で初めて同じクラスに
なってから、いつも一緒だった。

何でも言えて、一緒に泣いて
笑って、怒る、マジ親友。
私にとっても1番大切な友達。

「優、そっちの男はどうよ?」

一瞬、私の頭を拓磨がよぎった。

「えぇ?あぁーそんなの
見てなかった!ずーっと
寝てたからねぇー。」

私は拓磨の事を話さなかった。
別に、隠したつもりじゃない。

「そっか」

「うん。それより、葵さんは
龍毅とどうなのよ?」

龍毅とは、葵の彼氏。



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