ぎざじゅうの先輩。
デートなのですか?
「じゃーねー詠都ぉー!先輩と仲良くね!」
「うんっ!ごめんね今日!」
「いーのいーの!!」
ついに放課後です。
美優ちゃんは私との予定がなくなってすぐに、新しい予定を入れたみたいで、誰よりも早く教室を飛び出して行った。
…先輩の用事はなんなんだろう。
わからないけど約束をしてしまったので、教室の前で待つ私。
「なんで伊勢さんが特進の校舎来てんだ?」
「まじだ。」
「よっ!帰るぞ、如月詠都。」
「あ。はーい。」
なぜかいつもより騒がしく感じる廊下。
渡り廊下を過ぎて玄関へ行くと、色んな人が先輩を見てるような気がした。