走り出せ、コスモス*
ああ~今もしこの場に唯がいたら、超喜んでただろうなあ
他人事だけど悔しくなった私は、できるだけのことをしようと考えた。
「今日の部活の当番、唯なんですよね」
「え? ……っと
唯って…
ごめん誰かな?」
がーーん……
唯 残念…
芦原唯ですって言うと、
先輩はあっち向いたりこっち向いたりしながら苦笑いした。
あれ もしやこの反応…
唯ちょっとピンチ?
「あの
先輩は、唯のアドとか知ってるんですか?」
「いや、知らないけど…」
これで、先輩が
唯とアドをつなげて考えてくれるようになれば
唯が聞きやすいかな
「ああそうですか。じゃあ」
私は、そっけなく返事して
その場を去ろうとした。
「あ、あの…
「部活頑張ってください。」
先輩が何か言いかけたのは分かったけど
言葉がかぶって最後まで言ってしまったし
聞き返すのも何だかなーと思って聞こえなかったふりをした