走り出せ、コスモス*



先生の手がスウェットの中に入ってくる


「あ…っ」

手が お腹に触れる


「…うわ やっぱり…」

先生は、背中の方に手を回してつつーっと中指で撫でた


「沙枝ちゃん風呂入ってから、ブラジャー付けてなかったでしょ

さっき気付いて…ありえねぇ…」

うそ~~!!気付いてたの~~!?

だって、乾かなかったんだもん

あ!まさか、突然避け出したのってそのせい…!?


「や…恥ずかしいよぉ…」

「沙枝ちゃんかわいい…」

もー そういうこと言わないでよ~!


背中からつたった手が、だんだん胸に近づいていく

空気が冷たい


ん… あ

「超心臓バクバクいってる」

「やだ…そんな見ないで 電気消してよぉ」

「やだよ…」




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