走り出せ、コスモス*


「んん…」

先生は少しずつにしてくれた


あ きた

くる くる くる!


「ぁ―― あっ!!」

うそ…

 痛い…!


先生の息が顔にかかって、甘い声が聞こえる

その声に酔いそうで、むしろ酔ってしまいたくて


「ふ… んん…っ」

シーツをつかんで痛みに耐えて、先生を受け入れようとしても

やっぱり痛い よぉ……


「うう……」

「ごめん沙枝ちゃん 痛い?痛いよね?」


涙を隠す手をのけて、先生の手は私の顔を包んだ


泣いてるの見たら

先生悲しんじゃう…


何度も顔に手を重ねるのに、その度に先生はのけて

結局は掴まれて、頭の上で押さえつけられた


汗でしめった髪の間に

先生の指が通る


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