走り出せ、コスモス*


「ね、せんせっ!」

私は先生のタンクトップを掴んだ

掴んで ぴったりくっついた

 
「やめてください…」

じっと見つめていると、先生手の隙間からちらっとこっちを見た


「当たり前…」

「!!」

う… うそっ!!

超嬉しい!!


私で先生を気持ちよくできるなんて…!!

「ならいつでもしていいよ!

何回もしたら、痛くなくなるんでしょ?」

「はあ!?

もーやだ この子…」


先生は、向こうをむいてしまった

じっと背中を見ていたけど、その背中が可愛くて、触れるか触れないかのとこまで近づいた

抱きつきちゃいたい…


気づかれてたのか、しばらくして先生は、私の手を脇の間から引っ張って見えないところで握った


「2ラウンド目は…無理ですか?」

「え? なに?」


先生は手を放してベットの端っこに移った


「もーいいです…

わかってますから」


それから先生は、近づかないように言った




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