走り出せ、コスモス*



「うん 分かった!」


先生はありがとって言って

手を握ってくれた


「あのさ… 大丈夫?」

「え …なにが?」


「その…」


先生は少し目を伏せて

フロントガラスのほうに視線を逸らした


「体… 辛くない?

あの 初めて…なんでしょ?」

「あ…」


先生の頬が赤いのが見えた


まだ体に残る温もりに

私は爆発しちゃいそう


「やっぱちょっと…」

「そっか…だよね」











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