走り出せ、コスモス*
塾が終わって、先生に質問するふりして
「うちの親こわくないよ」って
言いに行った。
言ってる間、先生の視線がじーっと集まってるのを感じた。
上を見るたびに、びくっとして話が続けられない。
噛みに噛みながら、やっと言いたいことが言えた。
先生はただ
笑っただけだった。
「だるくない?」
先生は話すたびに、何度もこの質問を繰り返す。
「大丈夫だよ」
昨日言ったじゃん とかは
絶対に言えない。
こうやって私の体のことを聞くことに、
先生らしい愛を感じるから。
いっぱい寝たし、日曜くらいでホントにもうだるさはなくなっていた。
よかったって言った先生は
胸がほっこりするようなくらいの笑顔をくれた。
やっぱり、私はこの人がすき。
私もちゃんと
お父さんやお母さんに先生を紹介したい。