走り出せ、コスモス*
先生の腕が離れて、私はばっと逃げた
先生の方に向き直ったら、背中が寒くてさらに反応しそう
「ファスナー 閉めて」
先生は両側から手を伸ばして、背中に触らないようにファスナーを閉めた
ひざとひざの間で手をついて、その手をにらむように見た
顔 上げらんない
「先生…いじわる」
本当のこと言おうかどうしようか、頭の中でぐるっぐる駆け巡った
「背中…が やなの」
結局、正直に白状した
多分いま私、顔真っ赤だよ~!!
恥ずかしいよ~~!!
「へぇー いいこと聞いた」
「!?」
そう言って、両手で私の顔をつかんで目を閉じて口を近づけてくる
「やだ!」
私は両手でその近づいてくる顔を押さえた
「ひど いってぇ」