走り出せ、コスモス*


真緒ちゃんはにっこり笑った

「びっくりしてしまったけど、とにかくおめでとう!

てか、高一で早いよっ!!」

あぁ‥やっぱり早いよねぇ

周りにしたことある人なんて多分誰もいないもん


「ありがとう…

わー! むっちゃ照れる~!!」

「うひゃあ~!やばいね!
ねね、気持ちよかった!?」

「し、知らないよっ!
まだただ痛いだけだもん!」


ガチャッて音がしてドアが開いて、バッと振り向いた。

「たっだいまー!

あれ?ゲームしてないじゃん」

「ホントだ
なに盛り上がってんのー?」

わわ…!


「聞いてよー!沙枝ちゃんがねぇ!」

「きゃああーー!!なんでもないっ!!」


真緒ちゃん以外には言わないって、先生との約束だけど…

「え~? 何なの~?」


隠し事は得意じゃないし、好きじゃない

それに、真緒ちゃん以外にも、先生のいいとこ言いたい

ってか… 多分、ただノロケたいだけなのかも



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