走り出せ、コスモス*
「嬉しいっ」
「え… やっ先生
外だよ…!?」
先生はバイクの上から私をぎゅっとした
わわ~!!
他の先生出てくるかもしんないのに~!やばいよー!!
先生は、なんかホントに 嬉しそう
私が待ってただけで、こんなに喜んでくれるんだ…
先生は、私を愛してくれてる
そうか… そうなんだ
もう…それでいいじゃん
「なんか用事?」
「ううん、そういうわけじゃなくて」
片桐先生だって、ばれたって言いふらすような人じゃないよ
私は先生が好き、先生は私が好き ちゃんと分かる
それがあればいいじゃん
他の人に抱きついちゃったけど、別にいーよ 関係なし!
うん!
「それって、ただ俺に会いたかったってこと…?」
「…うん…」
もう、目の前の先生がただ愛しくて
さっきまでのモヤモヤなんて、消えてしまった
「え?ホント?」
首を縦にふった
「うわ…まじで嬉しい…」
先生はもう一回ぎゅっとした
「もう今日帰したくないよ~!!」
「ええっ!?」
先生のいい匂いがする
もうすぐ12月
の、前に考査がある
勉強で、また先生と会えなくなっちゃうから
私は今のうちにいっぱい先生の感覚をかみしめた