悪魔のいる教室
「あいつとは、もう関わんな」
「……え?」
「メールもすんな」
今朝の話聞こえてたんだ、そんな事実が判明すると共に、モヤモヤした感情が胸の奥にへばりつく。
……なんで、悪魔にそんな事言われなきゃなんないの?
「……そんなん、困る……」
「あ?」
まさか私が反抗するとは思ってなかったんだろう。
悪魔は思いっきり不機嫌な低音を発した。
その声を聞いて、早くも自分の発言を後悔し始める。
けど、怯んじゃだめだ。
ここで黙って言いなりになるわけにはいかない。
「私の、自由じゃん」
「んだと?」
「佐久間くんも、前に言ったじゃん。自分の意見を人に押し付けんなって……」
言った。言ってしまった。
若干興奮気味の私、その横を強い風が通り抜け、雑草や木々がザワザワと騒ぎ出す。
悪魔はなんとなく冷たい、けど真剣な、怒ってるような……なんとも受け取りにくい表情で、私を見つめる。
隣にそびえ立つ灰色の古びた壁の向こうからは物音1つせず、今はどこも実習をしてないんだとわかる。
風が吹き止むと、辺りは重い静寂に包まれた。
「……お前」
悪魔は少しだけ乱れた髪を直す事もせず、口を開いた。
「俺の女だろーが」
「……え?」
「メールもすんな」
今朝の話聞こえてたんだ、そんな事実が判明すると共に、モヤモヤした感情が胸の奥にへばりつく。
……なんで、悪魔にそんな事言われなきゃなんないの?
「……そんなん、困る……」
「あ?」
まさか私が反抗するとは思ってなかったんだろう。
悪魔は思いっきり不機嫌な低音を発した。
その声を聞いて、早くも自分の発言を後悔し始める。
けど、怯んじゃだめだ。
ここで黙って言いなりになるわけにはいかない。
「私の、自由じゃん」
「んだと?」
「佐久間くんも、前に言ったじゃん。自分の意見を人に押し付けんなって……」
言った。言ってしまった。
若干興奮気味の私、その横を強い風が通り抜け、雑草や木々がザワザワと騒ぎ出す。
悪魔はなんとなく冷たい、けど真剣な、怒ってるような……なんとも受け取りにくい表情で、私を見つめる。
隣にそびえ立つ灰色の古びた壁の向こうからは物音1つせず、今はどこも実習をしてないんだとわかる。
風が吹き止むと、辺りは重い静寂に包まれた。
「……お前」
悪魔は少しだけ乱れた髪を直す事もせず、口を開いた。
「俺の女だろーが」