呪われ海との約束
「やっぱりテストの結果そんなに――…」

うつ向いた俺をやっぱり落ち込んでるのか、と勝手に判断したらしい。
かなり煩い……。
なんか目が潤んでるし。

「……寝れねぇから…」

俺はうつ向いていた顔を上げかなり機嫌が悪いということを分からせた。

「……でさ」

「何?寝るんだけど。寝たいんだけど?分かんないの?うわ、だっせー…」

「なんか、ひどくない!?
俺、心配してんだけど!?」

「あ゛ぁ゛?うっせーな」

最後の一言が効いたのが匠は黙っている。

やっと寝れる…。
俺は安らぎを求め意識をどんどん暗闇に落としていく。

起きていたら絶対に考えてしまう。
寝たら何も考えないですむ。だから、俺は自ら闇のなかに意識を沈ませるのだ。
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