呪われ海との約束
もう五時を回っていた。
校庭では部活の人たちがまだやっていた。

「あー…帰るか」

俺はスッキリしない頭の中にイラつきながら帰る支度を始めた。

最後に携帯を制服のズボンポケットに入れて立ち上がる。

ガラッ……

ふいにドアが開く。

「誰…?」

俺は目を細めドアのところにいる誰かを見つめる。

ドアには匠がいた。

「匠ッ…てめぇなn「まぁ!落ち着け!」

嫌にテンションの高い匠にいままでの経験上、不安がよぎった。

これだけしか会話してないのに何故テンション高いって分かるかって…?

顔がニヤけてる。ニヤけすぎてキモいぐらいに。

「実は~♪
今週の土曜に、みんなでうm「じゃ、サヨーナラ」

大声で喋る言葉を遮り、ドアのところにつっ立ってる匠の横を通りすぎ歩いていく。
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