呪われ海との約束
「はぁ………俺は…どうしたらいい…?
海の女神様…」

いつかの間にかため息とともに出た言葉。

俺の言葉は夕日のオレンジ色の空気に溶けこんでく。

誰にも聞かれずに。静かに……溶けていった。
誰かに聞かれてたら絶対馬鹿にされるから逆に良かったと思う。


俺はしばらくそこで立っていたら足が疲れてきたので帰るために歩き出した。

悩みって…つきないな。
何度思ったことか。

弱い俺はついつい“約束”を破ってしまいそうになる。

けど、大丈夫―……。









「“約束”は守るから…」
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