別れたくないんだもん。
「ううん。あたしもごめんね。
大輔だとついムキになっちゃって・・・」



((ぎゅっっ))



「ひゃっ!」



えっ!?あたし、抱きしめられてる!!?



「大輔??」



「少しだけ。」



そう言うと大輔はより強く抱き締めてきた。
もう心臓止まりそう。



((キーンコーンカーンコーン))




「ごめん・・・忘れて。」



「えっ・・・」



「大輔~。タカちゃんがもう良いってさ!
次、科学室だぜ。」



大輔の親友、高原 純が教室から顔を出して言った。



「おう!今行くから待ってて。」



と言うとあたしに、



「じゃあ俺、先に行くから。」



と言って、何もなかったかのように純君のところに行ってしまった。



< 3 / 7 >

この作品をシェア

pagetop