別れたくないんだもん。
あたしは科学室に行っても、授業なんて上の空。
実験をやっていたのにぼーっとしていた。



「亜美っっ!!」



えっ・・・大輔??



((ボンッッ!バリン!!))



何かが爆発した音と、割れる音がした。
体中が痛い・・・苦しい。
あたし、死んじゃうの??



_____・・・ここは、保健室のベッド?あたし、助かったんだ。



「亜美っ!?大丈夫?痛くない?」



ベッドの横にはあたしの親友、木村 七海が大泣きしていた。



「七海。大丈夫だよ。」



「本当に?無理してない?」



七海、すごく心配してくれたんだ。



「うん。ありがとっ。」



「良かったー。亜美すごいぼ~っとしててなんか急に爆発させちゃって、周りにあった熱湯の入ったビーカーとか割っちゃってかかりそうになったんだから。
まあ、江沢がかばったから頭打って倒れただけだけど。」



江沢って大輔のことじゃん!
あたしをかばったって・・・大丈夫だったの?



「大輔は?大輔はどこにいるの??」



「大学病院に行ったよ・・・。」



行かなきゃ!!
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