恋想
「夜空に向かって笑顔を…」
毎晩、毎晩、夜空に向かって、あなたがいるであろう夜空に、
向かって笑ってみせる。
私は元気だよ…って。
あなたはどうですか?と問いてみる。
返事なんてこない。でも私は話し続ける。
問い続ける。あなたであろう星に向かって。
たまにあなたは雲にかくれてしまうね。
かくれんぼをしてるつもりなの?
見つけられる訳ないよ。と言いながらも、
あなたを探してしまう私。
雨の時は?何をしてるの?
私はあなたが流したであろう雫で、
顔をぬらしながら雨雲の奥で輝くあなたを
想って笑っているんだ。
今夜もまた、あなたに笑顔を向ける。
あなたが望んでいなくても、
あなたが見ていなくても...。