生徒会長様の、モテる法則
どう親父に制裁を加えてやろうかと考えながら曖昧な笑顔で誤魔化そうとしていると、サエコおばさんの視線が私から要冬真に移ったのを感じた。
「まぁ!!イケメン!ジャーニーズ?」
それを言うならジャニーズでしょうが。
「はじめまして。鈴夏さんの友人の、要冬真です」
うわ!!
今まで見たこともないスマイル!!
キラキラ輝いているじゃないの!
これが、金持ちお得意の“外交スマイル”!!
その輝きはサエコおばさんを包み込み、その瞬間彼女がうっとりと目を細める。
「まぁ…、笑顔も素敵。鈴夏ちゃんも隅におけないわぁ!」
バッチーン!と私の肩を張り手の要領で勢い良く叩かれ、軽く重心がずれる。
どうにか踏みとどまって要冬真を見上げると未だニコニコ外交スマイルを続けていた。
なにをしている!!
ちょっ、おばさんを翻弄すんな!
「こーんな綺麗な男の子とボーイフレンドなんて!うちの雅則がフられるわけだわぁ」
「え。誰にフられたんですか?」
「いやだ!鈴夏ちゃんによー!」
「はい?」
いつ?
サエコおばさん(本名:大貫佐恵子)の一人息子・大貫雅則【オオヌキ-マサノリ】通称・マサ。
高校2年夏、タイマン勝負を申し込まれ返り討ちにしてやった男の一人だ。
『一昨日きやがれ』
屋上で一発KO。
前髪をセンターから分けて見えている綺麗な額に“肉”と書いてやり、その日のタイマンは終わった。
翌日。
『スズさん!!』
朝一で教室に来たマサはどこから仕入れたのか分からない大量の薔薇を差し出して、こう言った。
『結婚を前提に子分にしてください!』
『嫌だ』
『なぜ!』
『子分とかいらねーもん』
『ガーン!!』
あれかー!!!
「気付よバカ」
サエコおばさんに聞こえないように、ヤツがボソリと呟いた。鼻で笑ったのが聞こえて、思い切り背中を抓ってやる。
喧嘩が始まった私達を見て、仲良しねぇ、とサエコおばさんが呟いた。
「まぁ!!イケメン!ジャーニーズ?」
それを言うならジャニーズでしょうが。
「はじめまして。鈴夏さんの友人の、要冬真です」
うわ!!
今まで見たこともないスマイル!!
キラキラ輝いているじゃないの!
これが、金持ちお得意の“外交スマイル”!!
その輝きはサエコおばさんを包み込み、その瞬間彼女がうっとりと目を細める。
「まぁ…、笑顔も素敵。鈴夏ちゃんも隅におけないわぁ!」
バッチーン!と私の肩を張り手の要領で勢い良く叩かれ、軽く重心がずれる。
どうにか踏みとどまって要冬真を見上げると未だニコニコ外交スマイルを続けていた。
なにをしている!!
ちょっ、おばさんを翻弄すんな!
「こーんな綺麗な男の子とボーイフレンドなんて!うちの雅則がフられるわけだわぁ」
「え。誰にフられたんですか?」
「いやだ!鈴夏ちゃんによー!」
「はい?」
いつ?
サエコおばさん(本名:大貫佐恵子)の一人息子・大貫雅則【オオヌキ-マサノリ】通称・マサ。
高校2年夏、タイマン勝負を申し込まれ返り討ちにしてやった男の一人だ。
『一昨日きやがれ』
屋上で一発KO。
前髪をセンターから分けて見えている綺麗な額に“肉”と書いてやり、その日のタイマンは終わった。
翌日。
『スズさん!!』
朝一で教室に来たマサはどこから仕入れたのか分からない大量の薔薇を差し出して、こう言った。
『結婚を前提に子分にしてください!』
『嫌だ』
『なぜ!』
『子分とかいらねーもん』
『ガーン!!』
あれかー!!!
「気付よバカ」
サエコおばさんに聞こえないように、ヤツがボソリと呟いた。鼻で笑ったのが聞こえて、思い切り背中を抓ってやる。
喧嘩が始まった私達を見て、仲良しねぇ、とサエコおばさんが呟いた。